SCHDとは?
こんにちは、わいんごです。みなさんは最近話題になっているSCHDはご存知ですか?
SCHD(シュワブ米国配当株式ETF)は、配当収益の確保や中長期的な値上がりを目指すETFです。
このETFは、米国の配当利回りの高い100銘柄で構成される指数である、「ダウ・ジョーンズUSディビデンド100インデックス」への連動を目指すファンドで、配当による収益と中長期的な値上がりを目指しつつ、幅広い業種の高配当米国株に分散投資ができることが特徴です。
楽天証券より、このETFに連動する投資信託「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」が今年の9月より販売され、非常に人気を博しています。さらに追従する形でSBI証券からも「SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)」として今月より投資信託が販売されました。
楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)の純資産総額推移
出典:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/special/rimdj100/
2011年10月からのSCHDのチャートは以下のようになっており、本日時点で+227.48%でした。直近配当利回りは3.88%です。前述したように配当収益と値上がり益の両方が狙えることが特徴です。
出典:https://jp.tradingview.com/symbols/AMEX-SCHD/
高配当株についてのわいんごの見解
高配当株は配当として定期的に収入を得ることができるため、人気が出るのもわかりますが、私個人の見解としては合理性に欠ける投資方法だと思っています。
例えば、資産形成期であれば配当金をもらってもそのお金を再投資することになると思います。その場合、一度配当金として受け取る際に税金がかかってしまい、税引き後のお金を再投資することになってしまうからです。配当金が出ない銘柄であれば内部で再投資をしてくれるため、税金はかかりません。
また、資産形成後であっても高配当株が不利な点は変わりません。なぜならば、配当で受け取るということは受け取るお金すべてに税金がかかるからです。配当金が出ない銘柄であれば株の一部を取り崩すことになりますが、その場合は元本部分には税金はかからず、利益部分にのみ税金がかかります。このようにして税金の支払いを後ろに繰り延べると、その繰り延べ分も成長していきますから、トータルリターンの差はどんどん広がります。
高配当株は定期的な収入を得られるため、メンタルの安定という意味では優れた投資先であると言えますが、私は以上の理由から今のところ投資予定はありません。
もちろん高配当株に投資することを否定するわけではありませんので、あくまで参考としてください。
-追記-
ちなみに書き忘れていましたが、このファンドは新NISAの成長投資枠の対象です。そのため、NISA口座で買えば上記の話は関係ないのでは?と思った方がいるかもしれませんので注意事項を2点書いておきます。
1点目は分配金に係る外国税10%はNISA口座であろうとかかってしまうため、完全に非課税ではないです。(外国税額控除の対象とならない。)
2点目は分配金という形で支払われてしまうため、内部で再投資されるファンドと比べてNISA口座の枠が増えにくいことです。例えばですが、高配当株に100万円投資したとして、毎月1万円の分配金が出たとすれば、資産は1年で100万円→112万円となりますが、NISA口座には100万円の枠に対して100万円分の資産しかありません。一方で再投資されるファンドであれば、100万円→112万円となった場合、NISA口座には100万円の枠に対して112万円分の資産ができます。長期になればなるほど、NISA口座の枠が疑似的に広がっていくため非課税の恩恵はどんどん大きくなります。
以上のことからNISA口座での投資であってもやはり高配当株は合理性に欠けてしまうと思ってしまいます。
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